
中学生になると、
子育ての景色が大きく変わります。
少しずつ、
これまでのやり方が
通じにくくなっていきます。
学校、友達、評価、将来。
子ども自身が、
「社会」と直接つながり始める時期です。
うまくいっていた子ほど、つまずくことがある
小学生まで、
わが道を進んできた子。
自分の好きなことを貫いて、
迷わず進んできた子ほど、
中学生で壁にぶつかることがあります。
思い通りにいかない。
評価されない。
周りと合わない。
ここで初めて、
「自分のやり方だけでは通らない」
現実に出会うからです。
逆に、選んでこなかった子のしんどさ
一方で、
これまであまり選ばず、
決めてもらってきた子は、
別の形で苦しさを抱えることがあります。
反抗期として爆発する子。
何も言わなくなる子。
元気がなくなる子。
「どうしたいかわからない」
思春期ならではのその感覚に、
初めて向き合う時期でもあります。
中学生は「軸を作る時期」ではない
ここで誤解されやすいのですが、
中学生は、
立派な自分軸を完成させる時期ではありません。
むしろ、
軸が揺れる時期。
選んで、失敗して、
また選び直す。
その繰り返しの中で、
「自分はこういうときに苦しい」
「こういうときは、案外大丈夫」
そんな感覚を、
少しずつ集めていく時期です。
だからこそ、ここからが本番
小学生までは、
準備期間。
中学生からは、
社会の中で、
静かに試され始めます。
これまで積み重ねてきた、
・感じていい経験
・迷っていい経験
・選び直していい経験
それらが、
目立たない形で、
少しずつ効いてくるのが、
この時期です。
中学生の親のジレンマ
中学生は、
初めて進路を意識する子も多い時期。
高校入試までの、
たった三年間。
親の側にも、
「このままで大丈夫だろうか」
という焦りが生まれやすくなります。
頭では分かっていても、
つい、
最短ルートや合理性を優先して、
子どもの進む道を決めたくなる。
それも、
子どもを思う気持ちからくる、
自然な反応です。
親が引き受ける役割
中学生の親は、
答えを用意する人ではありません。
かといって、
すべてを子どもに委ねられるほど、
子どもが大人なわけでもありません。
いくつかの選択肢を用意しながら、
失敗を奪わず、
でも、孤立させない。
選び直す余地を、
そばで守る。
どちらかに寄りすぎたときは、
そっと、
中庸に戻す。
それが、
この時期の親が引き受ける役割だと、
私は思っています。
まとめ
自分軸は、
最初から一本である必要はありません。
あれも、これもあったけれど、
その中から、
選んできた。
そう言える感覚こそが、
ぶれにくさの正体です。
中学生は、
その感覚を育て直せる、
とても大切な時期。
だから私は、
この時期を、
「ここからが本番」だと感じています。
この時期をどう支えるかは、
家庭ごとに、
そして子どもごとに、
違っていていいのです。
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このブログでは、
「自分軸」を一つの正解として示すのではなく、
発達段階や、日々の関わりの中で、
どう育っていくのかを整理しています。