欠席連絡の重要性:なぜ連絡しなくてはならないのか
熱が出たり、お腹を壊したり、家族が熱を出したりと学校を欠席するのには様々な理由があります。行けるかもしれないと悩んでいたり、バタバタしていたりすると欠席連絡を忘れてしまうこともあるようです。でも、欠席連絡は必ず入れなくてはなりません。
また、朝出席確認をする時点で連絡を入れておかなくてはなりません。
先日、バスの中で保育園児が熱中症で亡くなるという痛ましい事故が起きました。
誰がどういう理由で教室にいないのか担任や学年の先生が把握しているはずなのです。普段からそのような習慣ができていない施設や学校は管理体制が良くないとしかいいようがありません。
学校は、欠席連絡が入ると、欠席理由も含め、学年の先生達が分かるように共有します。そして、記録をし、学期末の通知表に記載されることになります。
また、欠席が続いた場合には、理由を元に家庭訪問をしたり、宿題を届けたりすることもあります。
欠席連絡がなくて教室にいない場合は、家庭連絡をしたり、探しに出たりします。ある時は、「いつも通り出ました。」と返答があり、探しに出るとマンションの階段の下でたたずんでいた・・・ということもありました。
家庭と学校との連携が、子どもの事故などを未然に防ぐことができるのです。
皆勤賞の矛盾
ここ1・2年で「皆勤賞」の考え方が随分変わってきました。学校でも、2021年3月末の皆勤賞はどのようにするか混乱しました。「ちょっとでも熱があったり、家族に具合が悪い人がいたら休んでください。」といいながら、休まず学校に来た子を表彰することには矛盾があるからです。
中学校の生徒にとって、「皆勤賞」は名誉ある賞でした。「欠席0」だけでなく、「遅刻0」「早退0」でなければならないからです。うっかり遅刻しても皆勤賞は逃してしまいます。
体育祭練習の時、3年間の皆勤賞を目指していた子が目にけがをしてしまいました。それ程のけがではなかったのですが、「目」だけにすぐにでも病院に行かせた方がいいと思いました。そこで、早退の手続きを取ろうと思ったのですが、「もう、あと1時間もすれば帰りの会も終わるから、それまでいさせてください!!」と言って早退を拒んだことがありました。
また、保健室の先生から「早退したくないと言っているんです。」困りました、と報告を受けて保健室に行ってみると、泣きながら「今日休んだら、今まで頑張ってきた皆勤賞がなくなちゃう・・・。帰りたくない。」と訴えられました。
どうにか説得して早退したのですが・・・。懐かしいエピソードです。
もう、この価値観は過去のことなのかもしれません。
学校を欠席する時どのように言えば良いか
出席停止:「出席停止」と「欠席」は扱いが違い、欠席日数にはカウントされません。
学級閉鎖やインフルエンザ・おたふくなどで学校へ行けなかった日は「欠席0」となっています。そして、今回の「コロナ」においても「欠席停止」の措置が取られています。(これは、特措法第15条第1項の規定に基づき、「新型コロナウイルス感染症対策本部が設置されている期間」に限定されています。)
ただ、学校への連絡の仕方によっては、学校側もただの欠席なのか迷う場面もあったので、「コロナにかかる欠席」ということをしっかり伝えられるといいと思います。
例えば、「頭痛で欠席します。」では、学校側も「熱はないし・・・。」と欠席か出席停止か迷ってしまうかもしれません。
「頭痛のため、大事をとってお休みします。コロナも不安なので・・・。」などと言えば、学校側もコロナと関連した欠席と理解します。
電話を受けた先生や事務の方が、「コロナに関連した欠席」と理解できるように、欠席理由を伝えられるといいと思います。
皆勤賞の存在は薄れていったとしても、無遅刻・無欠席を誇れる価値観は残っていってくれるといいと思います。学校を休む人はダメとかではなく、無遅刻無欠席を目指そうとする頑張りはなくなって欲しくないという思いです。
私は、時間を守ろうと努力したり、極力休まないようにと頑張る姿が今の日本を作っていると思っています。