憧れと夢をもち、晴れて教職に就いたのに、辞めるのはもったいないという思いを断ち切って教師を辞めました。
ネットでは「教員ママ辞めたい」という悲痛な叫びがいたるところから。
私もその一人でした。
定年退職まで、朝8時前から毎日生徒のために全力で担任として走り続けられるか・・・。
家に帰れば我が子のことも100%やりたいので、通勤前の朝6時~夜11時すぎまで全速力の日々。
「無理!」と結論を下したことを記事にしました。
先生を辞めるのはもったいない?16年間勤務して教員辞めました
3月に教員を退職する前、思い出に撮っておいた私の板書と自分のクラスの写真です。
10分の休み時間には教室で生徒の連絡帳に書かれているコメントを読み、一言を書いていました。大変でしたが、生徒一人一人のことが分かる楽しい作業でした☆
教員を辞めた今、後悔はありません
コロナで世の中が落ち着かない2021年3月末、16年間の教員生活にピリオドを打ちました。収入はもちろん激減。
でも、今しかできないことをしているという充実感でいっぱいです。
今の所、後悔はなし。
でも、先生を辞める前には色々と悩みました。
追記:現在教員を辞めて1年経ちましたが、後悔はしていません。やりたいことであふれた充実した日々を送っています。当時の判断は間違っていなかったと思っています。
教員を辞める時悩んだこと
1:教員を辞めるなんてもったいない!!という思いが捨てられない。
2:安定した収入!!
3:引き継ぎ
4:家のことに力を入れながら続けられる道はないか・・・。
5:40代の教員は転職できるのか?
「教員辞めたい」悩み始めたタイミング
「教員を辞めたい」と思うようになったのはいつからか。
\産休に入る時は絶対パワーアップして復帰と思っていました!/
子どもが生まれて仕事復帰してから、学校でも家でも休日も全力疾走の生活・・・
上の子が高学年になった頃から急に「自分の子育てに対する後悔の念」が増大しワーと湧き上がってきました。
あっという間に大きくなる我が子。
もっともっと子どもとの時間が欲しかった。と。
※中学校教師として、中学入学後は親と子どもの距離が離れていくことを目の当たりにしていました。また、高学年から学童代わりに塾に入り、その流れで中学受験をするという流れに。担任は、入学式や学校説明会など、この日しかないという日でも仕事優先にせざるを得ないというのも悩みの種でした。
\子育てで親が子に求められる時期はわずかなのに!!/
コロナ休校中、ガランとした学校の中で、生徒への配布物をせっせと作りながらも一人で色々考えました。6月、学校が再開された後も自問自答し続けました。
先生の仕事はブラックだと言われます。
状況は違えど、先生を辞めたいと考える人はあとを絶ちません。
このまま定年退職まで、朝8時前から毎日生徒のために担任として全力で走り続けられるか・・・。
(自分だけ失速すると”はずれの担任”と言われてしまいそうで、常に全力です。
また、誰かが仕事を減らすと、その分を別の誰かが被ることになります。
私は、そのように感じていました。
教員は人数に余裕がないので、学年で一人でもパワー不足になるとカバーに回る人に負担がかかっていきます。)
先生を辞めるなら、今、このタイミングなのではないかと。。。
(同じ学校勤務7年目。きっと次は異動の年。今までの育ててきた生徒への未練は異動したと思えば乗り切れます!!)
「教師辞めます」退職いつ言う?
10月の意向聴取の時にはまだ誰にも言えず迷っていました。
直前まで研修も受けていますし、病休をとったこともなく学校の中枢となりバリバリ働いていましたので、同じ職場の先生方もまさか辞めるだなんて思っていなかったと思います。
お正月休み、十分に考える時間が持てました。
家族とも話し、息子の「ママの決めたことなんだから♡」と、娘の「ママが家にいてくれるの嬉しい。一緒に本を書こうよ♡」という後押しもあり、ようやく決断できたのでした。
主人も、「いいんじゃない。」っていう感じ。
決断の時には後押しって大事だなと。
職場では、管理職に言わなくてはなりません。
(同じ学年の先生にはそれとなく「子育てで未練があるのよね~」とは言いました。)タイミングは2月の評価面接の時です。
遅かったかな・・・と心配でしたが、このタイミングでも大丈夫でした。
4月の異動でしっかりと後任の方が来ましたので安心安心。
また、非常勤のお仕事も斡旋していただき(1年間に数回ですが現場で授業をしています。)、3月31日をもって円満退職です。
※ちなみに、辞令があるので31日は春休み中でも必ず出勤ですよ!
退職届の書き方も教わりました。
直筆でドキドキしながら書いたのも忘れられません。
教師辞めたいと思ってから転職活動はしたのか?
1月家族と話した後、気持ちの整理が付きその後のことを真剣に考えました。
私の場合は、フルタイム勤務は考えていなかったので、パートタイマーで探しました。リクルートの転職サイトにも登録したりもしました。
(今も「○○塾教室長候補」というような案件を送ってきてくれます。)
行動を起こすという意味で、まず登録してみるのもいいかもしれません。
その後、オンラインの講師の職を見つけ自らアプローチしました。
オンラインの学校なので、面接もオンライン!!
いままでの学校勤務のことが評価され、学校の仕事を休むことなく、次の仕事を決めることができました。
(1日3時間 週3回なので教員時代の収入に比べたら激減です。その他、中学校の非常勤講師を年数回だけやっています。こちらも、退職前に教育委員会で手続きをしました。ちなみに、教師の仕事が休めず引き受けられずにいた子どもの学校のPTA役員もようやく引き受けました。結構忙しくしています。)
追記:オンライン教師を始めて7ヶ月が経ちました。
自分のペースで定期的にある程度の収入を得られて私には合っています!
40人一斉に教えていた頃より、4人という少人数なのもいいです。
そのうち、新しい仕事については記事にしたいと思います。
\オンライン授業での生徒との交流/
先生辞めた後 悩みはすっきりしたか?
教員からの転職の問題
せっかく教員採用試験にも受かったのに、先生を辞めるのはもったいない。
最初は思いましたが、一生教師でいたら出来ずに諦めなければならないことが沢山でてくる(T-T)
何かに縛られて、人生の大切なタイミングを逃す方がもったいない!!
現在、苦手なパソコンを駆使してオンライン講師を始めることができています☆
コロナで気付けた職業です。
このブログは「優秀な教員 辞める」というワードでもよく検索されています。
優秀な教員が辞める理由は3つ考えられます。
1.学校管理職の仕事に魅力がない
→クレーム処理や修繕管理、教育委員会との調整がメインの仕事なりつつある?
「自分の希望の学校作り」に邁進できる人はよっぽどの人!!
2.給料と仕事量が比例しない
→給料やボーナスと関係なく、「あの人なら知っている・あの人に任せれば大丈夫」という流れで仕事が増えていく。出世意欲があればそのために頑張るのかもしれないが・・・。奉仕の精神だけで乗り切る世界。
→退職後、私と同じポジションに2名増員されたそうです・・・。
在職時、人員配置について意見を出していましたが、別のところに人員は回されてしまっていました。
3.学校の世界にとどまらず世の中を広く見ているので、終身雇用の考えはない
→よりよい世界があればチャレンジしてみたいという好奇心がある
教員のお給料はそれほど高くありません。
(定年まで勤めれば退職金は魅力ある金額がもらえると思います。)
よって、公務員であり辞めされられる訳でもないのに、この権利を放棄するのはどうかしているのでは・・・と考える人も。
先生になれたのだから、きっと次のステージも大丈夫!
人生は一度きりで、「時間」には限りがあります。
なりたい自分になれるように動いても良いと思います!
行政も、だんだん「優秀な教員が辞める」この環境に気付き初めています。
管理職の仕事内容がクレーム処理ではなく「自分の理想とする学校作り」になり、一般教員のライフワークバランス充実するようになれば、また人材も確保できるようになると思います。
最近はニュースでも「教員の人員不足」の問題が取り上げられています。
制度が整ってからまた教員に戻るのもありだと思います。
※学校教育制度が崩壊しないことを祈りつつ・・・。
収入問題
※私の経歴※
大学卒業後某銀行6年間勤務
→銀行員時代に教員採用試験合格!
→教員に転職16年勤務(国語主任・途中で司書教諭免許も取得)
→教員を退職
→子育てと両立できる在宅オンライン教師へ
収入激減。
貯金って大事ってことを痛感しました。
銀行員時代ファイナンシャルプランナー個人2級を取得し、資産運用などにも少し知識がありました。
しかし、教員は時間がなく、運用などやっている暇はありません。
ただ、結婚したばかりの時に友達が言っていた、「共働きだからといって別々にお金を自由に使うのではなく、どちらか片方のお給料で生活した方がいい。」という言葉に衝撃を受け、それを実践していました。
貯金はしていないけれど辞めたい!という人もいると思います。
教員には「失業手当・失業給付金」のようなものはありません。
ただその分の手当が退職金に含まれているそうです。
勤続年数にもよると思いますが、私は1年間の年収分くらいを退職金でいただけました。
退職後の1年間に新しい事業への勝負をかけるというのもありだと思います。
どうしてもすぐに辞めなくては大変なことになる!ってことでなければ、一度収支も考えて行動に移るといいと思います。
実際私も、退職が頭によぎってから、家計簿を付け始めました(笑)
毎日涙が出てしまうくらい病んでしまっていたら、無理しない方がいいです。
うつ病になる先生は多いので、無理せずに早めに身近な人に相談しましょう。
教員退職後の引き継ぎ問題
自分がいなくてはまわらないなんてことはない!!そう思うようにしました。
また、人員不足でみんなも忙しい職員室。
来年度スムーズに回るようにシステムを整えたり、穴を空けないように「もう辞めるから」と投げやりにならずに最後まで全力疾走。
(ちょうど、異動リーチの同一校7年目だったのでいつ異動してもいいように準備できていました。)
教員を続けながら家のことももっとできないか・・・
今の制度では難しいと諦めました。
8:15~16:50の勤務時間では教員の仕事は片付きません。
行事や研究授業などがあると、引き受けた担当によっては検討・準備などでエンドレスになります。「働き方改革」で変わっていくのか?
まだ時間はかかりそうです。
教員の仕事がブラックと言われない時代が来て欲しいです。
もっとこういう改革をすればいいのに(例えば、部活・印刷物・地域との連携など)
・・・というのは沢山ありましたが、なにしろ子育てで時間がなかったので、改革などには首を突っ込まず、目の前の生徒の仕事で精一杯(;゚ロ゚)
今のこの立場なら、改革に首を突っ込めるかも!?
子育てが一段落したら考えます。
部活で土日がなく婚期を逃した同僚や後輩の話など・・・色々あります。
私も、新人の頃、未経験のバスケットボール部の顧問が授業準備よりも一番時間を取られました。
産休直前まで、部活の練習試合や大会の引率もしました。(代わりがいなかった・・・。)
テストの作成や採点は、勤務時間外にやらないと終わりません。
要領が悪いのではなく、1日1~2時間程の空き時間は、生徒の体温表など提出物の管理・印刷・クラスに入れない生徒の対応・会議・見回り・修繕・学級通信作りなどで埋まってしまいます。
マヨ決めGO!!(迷って決めて実行)←ブログタイトルです
最初にも書きましたが、
後悔のないように決断できてよかった
と思っています。
これからまた、新しいことをスタートさせなければならないけれど、まだ100年の人生の中間あたりなんだってことで、頑張りたいと思います。
先生はやりがいがあり、素敵な仕事であることは間違いなのですが、常に生徒と共に走り続けなければならない仕事です。
手は抜けません。
そして、朝早くから遅くまで、休日も拘束されることもあり、自分の都合でや休みにくい仕事です。
現状では、教育に関心がありながら、自分の子育てにも力を注ぎたいという人には厳しい仕事だと思いました。
私が「子育て退職」の道を選んだのは、教員として「親と子の関わりの大切さ」を痛感しながらも、仕事ののため我が子との関わりを諦める場面が多すぎたからです。
担任として自分だけ失速するわけにはいかない。
かといって、担任をする人員も限られており、担任から外してもらうこともできない。
(既に、育休後の恩恵は受けてしまった・・・。)
教員不足の影響だけでなく、教職員定数の問題もあると思っています。
教員を辞めた私は、ブログをスタートさせました。
これからは「教員と保護者の両方立場から学校のことや子育てのことを発信していきたい」と思っています。
これからどうぞよろしくお願いします。
\はてなブログ/でブログ運営始めました!
「教員辞めたい」→迷わなくて大丈夫だったこと
・教員を辞めたら迷惑だから我慢した方がいいか。
・先生を辞めたことでキャリアが傷つくのではないか。
・教員を辞めると収入が・・・。
→自分自身の思い込みや過剰な不安かもしれない・・・。
→続けている方が自分にとって良くないかもしれないという視点でも考えてみる。
→勤続年数の長い教員の場合は、退職金で1年くらいはなんとかなる。
でも、やっぱり収入がなくなるのは怖い・・・。
だって、今まで自分の力でちゃんと稼げているのですから!
その収入がなくなってしまうなんて!!
↓↓↓どうしようかな~と悩んだ時、手に取って読んだ「複業」本です。
これで、前向きな気持ちになりました☆
色々な働き方があるんですね。
オンライン教師も有りか~なんて思い始めた一冊です。
↓↓↓ブログは全員が成功できるものではないと知りながら、この世界に足を踏み込んでしまいました。入門書として大変分かり易いです。
教員から一般企業への転職を考えている方へ
一般企業で勤務していた私の主観で、一般企業 VS 教師 どっちが良かったかを記事にしてみたので、検討の参考にしてください。↓↓↓
↑教師はやりがいのある仕事!でも「教科のプロは求められていない?」
教科指導より ①部活 ②校則取り締まり生徒指導 ③修繕(ペンキ塗りなど) ④給食費の取り立て ⑤優秀な清掃員としての業務 を優先させなければなりませんでした(T-T)
しかし、一般企業では「営利を求める」のが仕事。歯車の一部として働く覚悟はあるか・・・。
教員からはフリーランス、起業が一番相性がいいかもしれないです・・・。
教員時代のような安定性は全くなしですが。
どんな仕事でも一生懸命にやればやるほどきりがなくて大変である。
というのが私の持論です。どうか、後悔のない判断をしてください!!
親の立場としては、優秀な先生が学校現場から減っていくのは惜しい気がします。
「将来の教育を牽引できる!」という方は、とどまって欲しいです。
教員不足は深刻化しています。
学生時代、力があり優秀な人材が公立の学校の「教師」という職業を選ばなくなってきていると言われています。
教師の仕事には魅力を感じるけれど、労働環境を考えたらどうしようか・・・。と。
公立中学校の未来、大丈夫かなあ・・・。
\育児休業復帰直後のドタバタ劇の記事です/
\現役の先生を応援しています/